大学院留学最初のセメスター その11

2013-12-25

CATEGORIES 大学院留学最初のセメスターby.Katsurayama0 Comments

かなり間が開いてしまいましたが

 

大学院留学最初のセメスター その10(2013年12月13日)

 

の続きです。そして「その8」で紹介したAさんからのご相談への回答としては最終回になります。

前回の投稿では、以下のように予告しました。

> Aさんが項目として挙げていた、Reading、Listening、Writing、ノート取りに関しての対応方法は次回に書きます。

予告通り、Aさんが悩む4つのポイントに対するアドバイスをお伝えします。

 

② Reading

とにかく苦手で、英文1つ1つを理解しようとすると時間がかかる

→ 1つ1つのケース・論文は時間がないのであらすじを読んで大意をつかむ。

→ しかし、ケースを解くには細かく情報が確認できていないと解けないので、結局解ききれずにチームの足を引っ張ってしまう

→ 細かいところが読めてないので、クラスのディスカッションにも積極的に参加できない

→ 思えばTOEFLのReading得点もムラがあり、GMATのリーディングも苦手だった。


時間が十分にないため「あらすじを読んで大意をつかむ」こと自体はよいことです。
丁寧に読んでいないから「細かく情報が確認できていない」のは仕方がありません。

限られた時間内で、より速く、より正確に読解できるようになるためには、「単語力」「英文処理速度」「文法力」「背景知識」「論理力」などを含む基板となるReading力を上げる必要がありますが、これは急激に向上するものではありません。

しかし、AさんはMBAプログラムでの最初のセメスターを終え、課題で出される読み物に対する背景知識やおさえておくべきポイントなど、理解の助けになるものが以前よりも身についているはずです。

あるケースに対してディスカッションするような場合、その読み物の内容の理解以上に、そこで取り上げられるような事例に対する自分の意見や体験談の方が大切になることが多いと言えます。

そのような事例に対して語るべき意見や体験談があれば、課題を読み進める際に、自分の意見や体験談を補強してくれそうなところのみを丁寧に読めばOKとなります。

最初のセメスターでの課題への取り組みを通して理解を深めた背景知識や重要ポイントが、来年から始まる新たなセメスターで訳に立つはずです。

今は休み期間中になっているかと思いますが、その間に、新たなセメスターで出されると予測される、または関連した読み物をどんどん読み進めておきましょう。

新たな課題に関してはまったく分からない場合は、このセメスターで取り組んだ読み物を再度読み直しましょう。

読むスピードのアップには大量に読むことが欠かせません。

意味の分からない単語の確認は、繰り返しでてくるものや、その意味を理解しないと全体の意味の理解に支障がでる場合にとどめながら、スピードを意識して読み進め、Reading力を高めていきましょう。

 

③ Listening

母語が英語でない教授・学生が多いため、比較的ゆっくり話してくれることが多く、とても楽だが、人によっては、なまり、イントネーション、表現がまるで〇〇語のようになってしまい、これは英語のどの言葉を話したのだろうか?と考えているうちに時間が過ぎて話を聞き逃してしまう。

また、 久々にアメリカ人の英語を聞くと早い、もしくは発音についていけない。


アメリカの英語でも、出身国特有のなまりのある英語でも、Listeningの向上には多くの英語を聞き、音声に慣れることが欠かせません。

Listeningにおいても、Reading同様、授業内容に関連したもの、かつ自分が興味を持てるものを多く聞く機会を確保しましょう。

YoutubeやTEDで面白そうなものを探し、どんどん聞くのがいいでしょう。

聞くものはできれば、英語の字幕があったり、話のスクリプトが見られるものがお勧めです。

Listeningの学習においては自分が聞き取れなかった、理解できなかったところを確認できる方が学習の効率が上がります。

また休み期間中で帰省・帰国する人が多いと推測されるためどこまで可能かは分かりませんが、クラスメートや留学先で作った友人と食事に出かけたり、パーティーに参加するなど、英語を使う機会を多くもつことも大切です。

 

④ Writing

とにかく、レベルが低く、カジュアルな文章しかかけない。

アカデミックな文章、丁寧な文章は書けないので合同で提出するものについては、クラスメートが直してしまう。

最近はそもそも文章を書くタスクは任されなくなってしまった。

また、いつも直してもらってしまうので、自分で完璧なものを書く訓練ができない。

学校によっては添削サービスのようなものがあるそうだが、こちらの学校には存在せず、スタッフも英語は苦手な人多いため、就活用レジュメなども数少ない英語ネイティブのクラスメートで時間のある人を探してお願いする。


クラスメートであれ、誰であれ、英語力の高い人に書いた英文をチェックしてもらう機会は今後もできるだけ持ちましょう。

修正された表現を覚えることは大切ですが、基盤としてのWriting力を大幅に向上させるには、大量のインプットが必要です。

授業内容に関連した読み物を大量に読んでいくことで、論文を描く際に使える表現が増えていきます。
自分が使ってみたいと思うような表現があったら、アンダーラインやハイライトをして、再度確認できるようにしてもいいでしょう。

またクラスメートの中で特に優秀な人が書いた短めの論文・レポートなどを音読したり、復唱(1文や1つの節くらいずつを音読し、その後、視線を外して文を見ずに、読んだ表現をそのまま声に出して繰り返す。繰り返せる範囲の長さで行う)したりして、意識的に表現を取り入れていくのも表現力アップにお勧めです。
(短めのものであれば取り組みやすく、また自分にとって身近な人が書いたものであれば、興味深く、記憶に残り易いでしょう。)

 

⑥ 番外:ノート取

英語で内容を聞くことはできても、聞いて理解した内容を英語でノートにとるのが追い付かず、日本語でノートをとってしまうので、結局日本語の表現として内容が残ってしまい、英語で授業の内容を思い出したり表現したりできない。

また、クラスメートにそのあま情報提供することもできなければ、のちに議論するためのネタとして利用することもできない。


Aさんが考えられているようにnote takingは英語で行えたほうがいいと言えます。

しかし英語で行うのが難しい場合に、代替手段として日本語で行うのは仕方がありません。

全体的な英語力が向上していくにつれて解消されていく問題であり、ノート取りが上手くできないことがあるのは仕方がないことと割りきりましょう。

 

以上、前の2回の投稿で取り上げなかった、Aさんからのご相談項目4つに対するアドバイスを書きました。

どれもが、私のアドバイスによってすぐに解決されることではありません。

しかし、3-4ヶ月にわたる最初のセメスターの期間を終了されたAさんは、現在、最初のセメスターが始まったばかりの時と比べれば、課題の取り組み方、授業内の発言において成長しているところが必ずあるはずです。

学習でも、スポーツでも、仕事でも、常に「前よりもできるようになった」「まだまだできない」という感想を交互に感じながら上達していくものです。

上記のアドバイスはどれも至極まっとうなものであり、「そのような方法があるとは知らなかった」とAさんが思うようなものはないはずです。
大切なのは、希望を持ちながら、焦ることなく、これらの作業を続けること。

結果、基盤としての英語力が向上し、課題や授業内容への理解がより深まり、授業でより活躍できるようになります。
留学終了時には、自分の英語力は留学開始時と比べ大幅に向上したと感じられるはずです。

自分の成長をポジティブにとらえながら、新たなセメスターに臨みましょう。

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