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現在TOEIC 500くらい。TOEFL 100以上を獲得し、2年後のMBA留学を目指す。

先日「TOEICのスコアは500くらい。TOEFLは未受験。2015年からのMBA留学を目指している」という方からWeb TOEFL受講のお問い合わせをいただきました。
同じような境遇の方もいらっしゃるでしょう。

その方にはすでに回答済みですが、一般的なケースとして、どのようなステップで目標TOEFLスコア獲得を 実現すべきかを考えてたいと思います。


Aさん

TOEIC 500点くらい。
TOEFLは未受験。
大学卒業後、数年が経過。その間英語学習にはほとんど取り組まず。
2年後のMBA留学を目指す。もし2年後に間に合わなければ、3年後でも。
今後、留学準備にかけられれる時間は週20時間以上。


という方がいらっしゃったとします。

以前にTOEIC → TOEFLの換算について書いたことがありますが、


TOEIC何点だとTOEFLで何点取れる?(2011年6月11日)


TOEIC 500くらいのAさんが、TOEFL対策をまだ始めていない時点でTOEFL iBTを受験したとすると、30-40くらいを獲得する可能性が高いと言えます。


TOEFL 30-40くらいの方が100以上を獲得するには、2年以上の期間がかかるのが通常です。

 

2年以上です。

かなり長い期間ですよね。

その期間を短くすることができない訳ではありません。
しかし仕事や学生生活に忙しい方は、毎日7-8時間以上もTOEFL対策に取り組み続けることはできないでしょう。

 

想像して下さい。

 

忙しく働きながらも、毎日、早朝や仕事から帰宅後にTOEFL対策に2時間。
週末は1日7-8時間。
これまで人生を楽しむために使っていた時間は大幅に削られる...

 

これを2年続ける大変さを!

 

多くの方は、数ヶ月以内に挫折し、学習時間が大幅に減ってしまったり、留学を諦めてしまうのではと推測します。
もちろん現実に、根性で頑張って成功する人も少なからずいらっしゃいます。

 

しかし、そのような困難にチャレンジするのであれば、できるだけ失敗する可能性が低い方法を探りましょう。

 

私からのお勧めは、まずはTOEICで800以上のスコアを獲得すること。

 

過去には以下の投稿を書いたこともあります。


TOEIC 600未満からのTOEFL対策(2010年6月18日)

 

TOEICの専門家の方に、TOEIC 500 → 800までだいたいどのくらいの期間がかかるか尋ねたところ、1年くらいかかるとのことでした。


TOEICで800台のスコアならTOEFLで60-70点台のスコアが取れます。

そのくらいのスコアが取れるくらいの英語力が身についてから、難易度の高いTOEFLに移ったほうが効率的な学習ができます。
ただ、そこからでも100以上を獲得できるようになるには1-1.5年くらいかかるのが通常です。

 

TOEFL 30-40点台の方が100以上獲得を目指して最初からTOEFL対策を始めた場合、TOEFLの難易度により実力の成長が感じにくかったり、または同じことを長期間に渡って取り組み続けることに飽き、モチベーションが下がる恐れがあります。


そのリスクを避けるために、まずはTOEICで800以上(できれば900以上)を目指しながら、TOEIC対策を通して基盤としての英語力を向上させましょう。


TOEIC 500 → 800だと1年くらいかかるのが通常のようですが、800以上が取れなければ、TOEFLで100以上獲得は望めません。
まずはTOEIC 800以上のできるだけ早くの獲得を目指して、TOEIC対策に専念しましょう。

 

その過程においてもし仮に800以上獲得の前に挫折してしまったとしても、TOEIC対策を通して向上させた英語力やより高いTOEICスコアは今後、仕事に活かせるチャンスがあるはずです。

 

ここでは、TOEFL対策をTOEICから始めることをお勧めしていますが、TOEICではなく、英検を代用することもできます。
その場合、TOEFL 100以上を目指すのであれば、まず英検準1級の獲得を目指しましょう。

 

ここまでの内容から、TOEIC 500点くらいのAさんが2年後のMBA留学を目指して、来年中にTOEFL 100点を獲得するのは極めて難しいと言えます。

 

またMBA留学の場合、GMAT対策期間も必要になるため、1年くらいでのTOEFL 100以上(または100近く)獲得が求められます。
仮に週に20-25時間くらいの学習を1年くらい続けても、来年に出願できるほどになる可能性は低いと判断します。
(週に60-70時間以上かけられるのであれば話は別ですが)

 

取り組みが長期間になると挫折してしまう可能性が高いため、TOEICで500くらいの方がTOEFL 100以上が必要なMBAのトップスクールを目指すことは、一般的にはお勧めしません。

 

TOEFL80点くらいでよいのであれば、話は別です。
80くらいは100以上と比べればずっと獲得しやすいスコアなので。
どうしても留学したいということであれば、TOEFL 80以上でも合格を出してくれる学校に行く手もあります。

 

しかしどうしてもMBAのトップスクールでなければダメということであれば、1年かかろうと、2年かかろうと取り組み続けるしかありません。
そのリスクを取るかどうかはAさん自身の判断になります。

 

話は変わりますが、先日、ウェブトフル受講生の方からTOEFL対策を始めてから数年経って100を超えるスコアを獲得したというご報告をいただきました。
その方は、その期間、何度も仕事や家庭のためTOEFL対策から離れなければなりませんでした。
しかし、改めてTOEFL対策を再開し100以上を獲得、来年のMBA留学を目指して現在準備をされています。

 

できるだけ早めに留学を開始したい気持ちはすごーくよく分かります。
もともと極めて高い英語力を持っている場合は、数ヶ月くらいで留学準備が終わる場合もありますが、そうでなければ、TOEFL対策(+GMAT対策)に1年以上取り組まなければなりません。
上記の方のように、時には、機が熟すのを待たなければならないこともあるでしょう。

 

ちなみに私自身のことになりますが、シンガポールからのサービスの提供は、もともと、2009年5月のWebTOEFL開始の翌年2010年の夏に始めることを目指していました。
しかし、様々な事情により、2010年夏でのシンガポール移住、シンガポール法人によるサービスの開始は断念。
結局、その2年後の、昨年2012年夏に実現しました。
諦めなければならなかった2010年当時は極めて残念であったのですが、今振り返ってより状況が整った2012年に来て、本当によかったと思うことばかりです。

 

目標実現を焦る気持ちはよく分かります。

 

しかし現実として、実力が足りなければ、自分が望むことは実現できません。
留学が自分の人生において本当に必要であるのであれば、粘り強く取り組みを続けましょう。
当初の予定よりも、仮に1年、2年遅れたとしても、本当に必要なものであれば、それを実現した時に、それだけ待った価値があると思われるはずです。

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