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TOEFL iBT OG 4th Editionでの変更点詳細 その4

今回は、OG Speakingセクションでの変更点について書きます。

 

範囲は、TOEFL iBT Official Guide 4th Edition

 

3.Speaking Section (pp. 165-194)

 

Speaking Sectionで説明の中での、4th Editionでの変更点を4つ挙げます。

 

1.p.168 Question1へのTipの変更

 

3rd Editionでは、1つめのタスクであるQuestion 1に対するTipは

 

Record your own voice to make that your pronunciation and fluency of speech are clear. Then take the recording to an English teacher or tutor who can evaluate your response using the TOEFL iBT Speaking rubric.

「発音や流暢さを確認するために自分の回答を録音しましょう。またSpeakingのスコア基準に基づき、自らの回答を先生等に評価してもらいましょう。」

 

とあっさりしたものだったのですが、4thになって、以下のようにがらっと変わりました。

 

Do not memorize responses before the test, especially ones that you get from the Internet, or from test preparation instructors who say this is a good idea. It is not a good idea and it will lower your score. Raters will know it is a memorized response because the rhythm, intonation, and even the content of the response will be very different from a spontaneous response. They are easy to identify.

「インターネットで入手したものやテスト対策の講師が勧めるSpeakingの回答を暗記してはいけません。スコアが下がってしまいます。リズム、イントネーション、回答の内容が、自然に話されるものとはかなり異なるため、採点官は暗記した回答であるとすぐに分かります。」

 

このTipの変更から何が読み取れるか?

 

高得点を狙う場合、あまりに形式化された、それも多くの人が使っているような回答パターンは避けたほうがいいかもしれません。
これはSpeakingだけではなく、Writingにおいても言えるでしょう。

 

Writing Sectionでの解説になりますが、p. 207(4th、3rdともに)に、以下の、回答の暗記への警告があります。

Do not “memorize” long introductory and concluding paragraphs just to add words to your essay. Raters will not look favorably on wordy introductory and concluding paragraphs such as the following:

 

The importance of the issue raised by the posed statement, namely creating a new holiday for people, cannot be underestimated, as it concerns the very fabric of society. As it stands, the issue of creating a new holiday raises profound implications of the future. However, although the subject matter in general cannot be dismissed light-heartedly, the perspective of the issue as presented by the statement raised certain qualms regarding practical application.

 

このIntroduction、うーん、分かりにくい!
(OG p. 208には他にもunfavorableなIntroduction, Conclusionの例があります。)
赤字と青字は私がつけましたが、青字意外はテンプレートであると分かります。
このテンプレートは難しい表現を多く使うことを意図して書かれていますが、英文エッセイとしては分かりにくく、不自然なものになっています。
(中国のサイトでこのようなIntroductionのエッセイを見たことがあります。パッセージ全体で難しい単語・表現を多用できるくらいのwriting力があるのならまだよいのですが、一般的な英語表現ではないような文(おそらくは母国語での作文の直訳)を多く使うべきではありません。)

 

また、語数稼ぎのために同じ表現を繰り返すことは諸刃の剣になります。

以前にブログ記事として書きましたが

 

e-rater検証報告 その1(2010年8月18日)

 

e-rater検証報告 その2(2010年8月19日)

 

Independent Writing IntroductionとConclusionパターン紹介(2010年10月7日)

 

Conclusionでトピックセンテンス等を繰り返すことは語数稼ぎの手軽な方法であり、Writingにおいて3や4を狙うのであれば、確実に有効な方法と言えます。
少しくらいの繰り返しがあっても、人間の採点官が4を3へと1点下げることはあまりないでしょうから。

 

しかし、まったく同じ表現の繰り返しが多用されている場合、人間の採点官にはよい印象を与えないのは当然です。
特に人間の採点官から5点を確実に獲得したいという場合、小手先のテクニックを多用したエッセイばかりを書いていると、自分で考えて文を書く機会があまり持てないため、writing力を養えなえず、5点を貰えるだけの力が身につかない恐れがあります。

 

また3点や4点で十分という場合でも、Introduction、Conclusionは、Bodyパラグラフよりも短くなるようにしましょう。
テンプレートの定形の表現で語数を稼ごうとして、Introduction、ConclusionがBodyパラグラフよりも長くなってしまうと、語数稼ぎの意図が見透かされ、よいスコアをもらえにくくなります。

 

話が脱線しました。Speakingの話に戻しましょう。

ということで、Speakingにおいても、問題とは直接関係のない表現で 時間を埋めることはお勧めしません。

何を話すべきかは以下でご確認ください。

 

五十峰先生のSpeakingアドバイス

ではSpeaking対策において、回答を暗記することはスコアダウンにもたらすから止めたほうがいいのか?
長くなったので、この続きと残りの3点は今度とさせていただきます。

 

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