多読はTOEFL Readingスコアアップに有効? その1

2012-05-26

CATEGORIES Reading対策by.Katsurayama0 Comments

先日、Web TOEFL受講生の方から

「Reading対策として多読を考えているがどうか」

というご相談がありました。

英語教授法における「多読」(extensive reading)とは、一般的に

1.多量に
2.全体的な理解のために(すべてを細かく理解する必要はない)
3.楽しんで(何を読むかは読む人が選ぶ)

読むことを意味します。

具体的には、多くの場合 graded readersという言語・文法が学習者のレベルに応じて易しく書かれた多読用の薄めの英語教材を読むことになります。

本屋の洋書のコーナーに Penguin Readers などの薄い本が棚に多く並んでいるのを見たことはありますよね。

易しめの表現で書かれた本を多量に読むことがTOEFL iBT Readingのスコアアップに有効か?

私からの回答は「人による」です。

Readingセクションのスコアがいつも15点以下の方や、英語をいつも日本語に訳しながら理解してしまう人には、Penguin Readersなどによる多読をお勧めします。

extensive readingでは、基本的にほとんどの表現を自分が知っているレベルのものを選ぶので、多読から単語力の向上は期待できません。

その代わり、英文への慣れを養い、読むスピードの向上に役立ちます。
易しめの英文でさえ、読むのに苦労するという方は、いきなりTOEFLのアカデミックな英文に取り組むよりも、易しめの英文を多量に読むことによって、英文が提示する情報そのままの理解に慣れることができます。

どんなに易しい英文でも

読むのに苦労してしまう
日本語に訳してしまう
返り読みをしてしまう

という方には多読をお勧めします。

しかし、上記のケースに当てはまる人でも、多読を行なっていればTOEFL Readingスコアが上がるというものではありません。

例えば、ある大学の国語(現代文)の問題の難易度が非常に高いとします。

この極めて難しい現代文の問題が解けるようになるために、小学生用の読み物(日本語)の多読を勧める人はいないはずです。

なぜなら、文章のレベルが全然異なるから。

Graded Readersの多読とTOEFL Readingにおいても同様のことが言えます。

小学生用の読み物をどれだけ多読しても、難易度の高い現代文の問題の正解率はあまり変わらないでしょう。
しかし、小学生用の読み物でさえ、内容を理解しながらスラスラと読めないのであれば、そこからスタートしなければなりません。
小学生用の読み物の理解につまずいているようなら、大学の教養課程レベルのアカデミックな文を理解できなくて当然です。

TOEFL Readingがいつも15点以下になってしまうような方は、多読によって英文処理速度を高められます。

ただ最終的にTOEFL Readingスコアアップにつなげるためには(特にReadingで20点以上のスコアを獲得できるようになるには)、多読とは別に、TOEFL Readingレベルのアカデミックな英文を理解できるようにしていく作業が求められます。

では、アカデミックな英文への理解力を高め、TOEFL Readingで高スコア獲得できるようになるためには何をしていけばよいのか。

続きは、次回の投稿とさせていただきます。

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