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【再掲】背景知識を向上させるには?

以下、過去記事の再掲です。

 

先日、受講生の方から

 

「問題集のパッセージを読む以外に、背景知識向上のための対策を他に行うべきか?」

 

という質問をいただきました。確かに

 

TOEFLの問題で出題される可能性があるトピックについて事前にある程度知っていると有利

 

とは言えます。例えば、インカ文明について過去に調べたことがある人は、インカ文明に関しての問題を理解しやすいはず。

 

しかし、だからと言って、アカデミックなトピックの背景知識を向上させるために、何か特別なことを行う必要はありません。様々なアカデミックなトピックを扱った英語の読み物はいくつもあるのですが、本試験の内容と同じく、読んでそんなにも楽しいものではありません。1冊買ったとしても、数ページ読んだところで、中断してしまう可能性が高いでしょう。
(学校の授業等でどうしても読まなければならないような状況なら別なのでしょうが)

 

背景知識は、背景知識用の特別な本など読まずとも、ListeningReadingの多くの問題に取り組むことで、自然と身につけられます。
(またパッセージのついた単語本への取り組みも有効です)

 

問題集のようにアカデミックなパッセージに対して設問がある方が、単語の意味が分かっているのか、内容を理解できているのかを確認することができますし、問題に正解した・不正解だったという印象がパッセージのトピックに対してより記憶を深める手助けになります。
また問題集のパッセージは、適度な長さにまとめられているので、効率的に様々なトピックに触れることができます。

 

ただ、この問題集のパッセージに対する取り組みにおいて注意すべきは、単に問題を解いて、答え合わせを確認すれば十分と考えないこと。

 

もちろん、問題の解法の確認は欠かせませんが、その後、Listeningなら問題の音声を聞き「表現が聞き取れ、意味が理解できる」、Readingならパッセージを「意味を理解しながら、スラスラと読める」ようにしなければなりません。

 

本試験で問題を解く際は、パッセージの内容をすべて細かに理解する必要はありません。
パッセージ全体の理解が浅くても、設問で問われている箇所が理解できれば、問題には正解できます。

 

しかし、日々の学習の中で取り組んだパッセージは、内容を理解できるようにしましょう。難しい専門用語があれば少し検索して、理解を深めてもいいでしょう。問題集のパッセージの理解が浅いまま、次の問題への移ると、背景知識だけでなく、パッセージ内で使われている単語や表現を身につけるチャンスを失うことになります。

 

単語力や英文への慣れの方が背景知識よりもずっと重要です。
背景知識を持たないようなパッセージのReading問題でも、そこで使われている単語や文法構造、解答のポイントが分かっていれば正解できるものです。

 

パッセージの理解を妨げるものが、自分にとっての弱点であり、その弱点をつぶしていくことが効率的な学習をもたらします。

 

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