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Independent Speaking ワンランク上のspeakingを目指して(2)

<流暢に、を目指すな>

五十峰です。
これは心構えと普段の練習に関する話ですね。誤解しないでくださいね。流暢が悪い、のではないのです。流暢さを求めるがあまり、発音がモゴモゴして聞き取りづらくなってしまう事が悪いのです実際にそういう受講生を沢山見てきました。恐らく「速く喋れる = 流暢に聞こえる」の図式が出来上がっているのでしょう。しかしそれはちょっと言葉は悪いですが、「ネイティブ気取り」になっちゃってるのです。

ある意味、気取るのはそれはそれで重要なのです。TEDのプレゼンターのように、あたかも自分がネイティブかのように感情を込めてなりきって話すのも重要です。しかし、個々の発音やイントネーションがきちんとできてからなら良いのですが、その段階を飛ばしてただ「速い = 流暢だ」と勘違いしてもらってはスコアに結びつきません。むしろゆっくり、ハッキリ、かつ感情をこめて抑揚をつけて、の方が良いのです。去年ブレークした戦場カメラマンの喋り方みたいなイメージでしょうか・・・まぁあれはちょっとやりすぎで逆にマイナスになりかねません(笑)。もう少し間合いを減らしてください。

<録音のススメ>

さてちなみにどれくらのペースで話すのが適度なのでしょうか?皆さんは:

1) ご自分のスピーキングを録音して
2) そのまま文書に書き起こしたことはありますか?

1)に関してはどの参考書でも薦めていると思いますが、2)までやる人はあまりいないのでは?私はクラスでいつも勧めています。ミスも含めて全部そのままワードなどに打ち出すのです。若干面倒くさいですが、非常に効果があります:

A) 文法のミスが減る
– 書いたり頭の中では判っていても、いざ喋るととんでもない文法ミスを多くの人が犯しています。それを目で見て確認できます。
B) 聴き辛い部分がわかる
– モゴモゴしたり弱くなったりする部分はご自分でも書き起こしづらいので、痛いほど弱点がわかります。
C) 自分なりのテンプレートを作成できる
– 最初から文章で下書きすると、実際は判りづらい言葉で書きがちです。ではなく、録音したものを文章にし、それをさらに改善し、そしてそれを繰り返し喋って録音して、という風に練習したほうが、自分のレベルで、より自然なスピーチになります。

文章に起こすと、ワードカウントができますよね?厳密なword per minuteよりは、45秒でのトータルワード数で判断するほうが簡単でしょう。

私も今までいろいろ実験してみましたが、私くらいのレベル(別に威張っているわけではないのですが、つまりネイティブには負けるがそれなりに普通に英語を使える海外経験ありの日本人)ですと、大体105 – 120 words/45 secondsですそれも結構頑張って(笑)。ですから、多くの方はまず80 – 90 wordsを目安にしてみてください。

もちろんワード数だけでは判断できませんあくまでもゆっくり、ハッキリと喋る事が最優先です。徐々に100 words 以上を徐々に目指しても構いませんが、そこまでの必要性はあまり感じません。むしろ発音やイントネーションなどの向上に努めるべきでしょう。

<発音?イントネーション?>

さて普段教えたり、受講生のスピーキングの添削などをしていて、やはり最終的に気になるのが発音とイントネーションです。どんなに素晴らしい構成、展開、具体例のスピーチをしたところでdelivery(プレゼン)がひどければ台無しです。逆を言えば、多少内容に落ち度があったとしても、deliveryが良ければ充分に点数は取れます。

さて問題です。
発音とイントネーション、どちらのほうがTOEFL speakingにとって重要でしょう?
もちろん「両方」が然るべき答えなのですが、「どっちか」と言われたらどちらを選びますか?

私ならイントネーションを選びます。イントネーションの方が矯正しやすく、全体的な印象アップにつながりやすいからです以下をまずは行ってみてください:

  1. 個々の単語のアクセントのチェック – 音声の電子辞書やネット辞書できちんとアクセントをチェックしましょう。
  2. センテンス単位の音読練習 – 教材は何でも構いません。できれば有名なスピーチ(Steve Jobsなど)の部分を少しずつやっていくのでもOKです。ただ必ず音源があることが条件です。そういう意味では、英会話教材などは丁度いいでしょう。英語の口語表現が苦手、という方はそういう市販教材を1冊買って、例文を覚えながら音読すると良いでしょう。
  3. TEDで練習する(前述の通り)。字幕を読みながら、一緒に喋ってみる。
  4. 自分が作成したテンプレートをネイティブや英語の上手い人に録音してもらう。それを基に繰り返し練習する。
  5. スカイプで外国人に自分のテンプレートを読み、特にイントネーションを矯正してもらう。

以前、私の大学のクラスで、帰国子女でもないのに発音がとても上手な生徒がいました。どうやってそんなに発音が上手くなったのかを訊くと、「N○Kラジオの基礎英語・続基礎英語・英会話をお父さんの命令で毎日音読させられていました」とのことです。お父さんGood job!
そんなに発音綺麗なんだったら、じゃぁ留学しなよと薦めたところ、「いや、海外は怖いのでいいです」と返ってきました(笑)。もったいない~。

いずれにしても発音やイントネーションに関しては近道はなく、地道にやって行くしかないようですな。

さて、今回で一応Independent Taskに関する連載は終了です。
評判が良ければ?Integrated Taskの連載もあるかもしれません(笑)。ひとまずはお疲れ様でした。頑張ってください。

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