TOEFL公式模試(TPO)結果分析サンプル

2021-02-03

昨日のブログ記事でTOEFL iBT受験料値上げ($235 → $245)を伝えましたが、2万6千円ほどかかる本試験受験の回数をできるだけ減らすには公式模試(TPO:TOEFL Practice Online)の活用が有効です。

 

 

とはいえ公式模試の受験費用は5千円近く(ご自身のTOEFLアカウント My TOEFL Homeから申し込めます)。
Reading、Listeningのみの模試(TPO23)でも2,400円くらい。
以下の裏技を用いてTPO31を格安に受けても3,000円強かかります。

 

»  【改訂】TOEFL iBTの公式模試(TPO31)、37%引きで受けられる裏技教えます!

 

なので、無料で受けられる中国TPO(公式なものではない)を通して実力確認を行う方がいらっしゃいますが、そこで表示されるスコアは大まかなものであり、公式のものとは異なります。
よって実力向上を正確に判断するには、公式模試か本試験の受験がお勧めになります。

 

前置きが長くなりました。本題に入ります。

私は公式模試を通しての実力判定をお勧めしており、オンラインTOEFL対策コースの受講生の方からいただく結果報告に対してアドバイスをしています。

特にまだ本試験を受けたことがないという方には、上のYouTube動画でお伝えしているように早めでの実力確認が大切であり、結果、どのセクションの対策を優先すべきか、また今後どのセクションの対策に苦労しそうかが予測できます。

 

昨日、100以上獲得を目指している、まだ本試験を受けたことがない受講生の方から公式模試(TPO31)の報告をいただきました。その方の初受験の模試のスコアは

 

R 18(20 of 33, 61%), L 16(15 of 28, 54%), S 18, W 17(Integrated評価点 2, Independent評価点 3), Total 69

 

模試なので、Speaking、WritingのスコアはAIによる評価のみ。
しかし本試験においても、AIによる評価が加味されるので、AIからの評価が分かるよい機会になります。

 

模試でのトータルスコアは69でしたが、TOEFLでそのあたりのスコアが取れるのはTOEICで900点くらいの人であり、一般的には英語力がかなり高いとみなされる方。しかし、TOEFLにおいてはここから大幅に(アカデミックな)英語力アップが求められます。

 

以下では、今回いたいたスコアのご報告から分かることを伝えます。

 

Speaking

 

 

 

 

 

Speakingは18点でしたが、右のScaled Score Rangeでは「16-23」となっています。
2年半ほど前にSpeakingの換算方法が変わる前は「Speakingの評価点平均が2なら15点、評価点平均が3なら23点」と決まっていました。

ここでの「16-23」はパフォーマンスのレベルがAI(Speech Rater)の判断によると評価点平均2よりも上だが、評価点平均3ほどではないことを示しています。

 

100点以上が目標の場合、私は一般的には R 28, L 27, S 20-22, W 25, Total 100-102 狙いをお勧めしていますが、(模試ではあるものの)初めてのTOEFL Speakingで18点が取れているのは今後、Speaking 20-22を狙う上で朗報と考えます。
つまり、Speakingは他のセクションの取り組みほど苦労しない可能性が高そうです。

 

Writing

 

 

 

 

 

Writingは17点。AIによる評価はIntegratedが2、Independentは3。
もしIntegratedが3だったら20点になっていました。

Independentの評価点が3であることから、ある程度のWriting力があると推測されます。
評価点2のIntegratedは、Integrated問題への対応方法を少し学べば、すぐに評価点3が獲得できるはず。

 

Writingの目標スコアは25点。これは評価点4平均くらいで取れるスコア。
Writingで評価点3は比較的取りやすいスコアであり、100以上の獲得を目指す場合、多くの方にとっては評価点3から4を目指す作業になります。
(評価点3と4の違いについて知りたい方は以下をご確認ください)

 

» TOEFL Writing:評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!

» TOEFL Writing:Integratedタスク 評価点3は取りやすい、そして4は取りにくい

 

(しかし、Writing 評価点2くらいから、4レベルを狙うなら、Writing力を大幅に向上させることが求められます)

 

ReadingとListening

 

 

 

 

今回の結果から判断すると目標スコア到達のカギはListeningとReading対策であると考えます。
100以上獲得には、Reading 28, Listening 27とReading、Listeningともに10点くらいのアップが求められます。
正解率 85-90%以上を目指すものの、人によっては55-60%の正解率と85−90%の正解率はあまり大きな差がないと感じられるかもしれません。
しかし、TOEFL本試験の問題で「ほぼ全問正解」する実力を身につけるのは、本試験または模試を受けたことがある方にとってはかなり難しいと分かっていただけるかと思います。

 

この方の場合、まずReading、Listeningの合計で45(Reading 23、Listening 22など)を目指す取り組みを優先すべき。
Speakingはおそらく、本試験の人間の採点官から評価点平均2以上がもらえ、15点以上にはなるでしょう。
Writingは先ほど書きましたように、Integrated対策を少し行えば 20点くらいになり、RL合計で45以上が取れれば 80以上になるであろうと推測します。

 

しかし目標は100以上なので、特に80以上の獲得が必要でないなら、SW対策は先延ばしにし、RL合計で45以上を取った後もRL対策を中心とし、RL合計で50以上(できれば55近く)が取れるようになってからSW対策を本格化するのが、現時点ではよいと考えます。

 

公式模試では問題の見直しができるものの、Listeningのスクリプトがないなど復習がしにくいので、模試を受けた方には中国TPOのリンクをお伝えしていますが、今回のReading 18、Listening 16という状況ではすぐにこのTPO31問題の見直しをせずに、RL中心の対策を続け、Reading、Listening力の向上を実感したタイミングで、再度同じTPO31を受験し、それまでの取り組みによりどれだけ実力が向上したか測定することをお勧めします。

一度解いた問題であっても、もともと55−60%ほどの正解率であり、1−2ヶ月も経てば問題内容のほとんどを忘れてしまい、改めて問題を解いてもアドバンテージはほとんどありません。
当分の間はReading、Listeningでのスコアアップを目指す時期なので、模試で実力を測定しながら、RL対策を進めていくのがいいでしょう。

Speaking、Writingは本試験でどのくらいのスコアが取れるか確認したければ、適当な時期に受けてもいいと考えますが、RL合計が50以上くらい取れるようになってからでもいいでしょう。

 

 

TPOの報告を下さった受講生の方には、結果に対してこのような分析内容を伝え、それに基づいてアドバイスしています。
今回はいろいろな方々が読むブログ記事として書きましたので、通常よりは言葉多く説明しました。
ひとつのサンプルではありますが、TPOの結果の見方として皆さんの参考になれば幸いです。

 

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