【再掲】Integrated Writing の評価点のつけ方を本試験と同様にしました
2021-02-17
昨年10月にIntegrated Writingコースのアップグレードを行いました。本試験での評価方法と同様にするため、改善された点を伝えます。
以前にYouTube動画で、TOEFLのIntegrated Writingにおいて人間の採点官がどのように評価点をつけるかについて説明しました。
Writingセクションで書く2本のエッセイは Rubricsという評価基準に基づいて評価点がつけられていると、TOEFLのことしか扱わないこのブログを読みに来ている皆さんはご存知かと思います。
» TOEFL iBT® Test — Writing Rubrics
しかしながら、TOEFL本試験のWriting採点官をしている弊社のネイティブスタッフの報告により、Integrated Writingにおいては、Rubricsの他に評価点を判断するためのもうひとつの基準があると分かりました。
ETSが公表していない、Integratedタスクでの評価点判断に使われる以下の表を「Integrated Writing評価表」と呼ぶことにします。
この評価表の上部に「講義 3つの理由の記述」とありますが、これはレクチャーの主張を裏付ける3つの理由それぞれに対する記述のレベル(評価)を示します。
この評価表により、人間の採点官から
評価点5を獲得するには、3つのポイントすべてにおいて5レベル
評価点4を獲得するには、3つのポイントすべてにおいて4レベル以上
評価点3を獲得するには、3つのポイントのうち2つにおいて3レベル以上
の記述ができていなければならない、と分かります。
では人間の採点官は、レクチャーポイントそれぞれのレベルをどのように判断するのか。
Rubricsに照らし合わせるだけではなく「スコアメモ」の内容と比較して記述内容が十分であるかを確認します。
以下、スコアメモのサンプル(青字)。
TOEFL iBT Free Practice Test (TPO 8)のWriting Integratedタスクの問題に対して作成したスコアメモの一部。
ここではスコアメモサンプルの表現そのままを掲載せずに、大まかに日本語訳したものを紹介します。
Readingのポイント1 – Wealth in Switzerland
The reading claims that Chevalier borrowed …
5レベルの回答は、以下を明確に伝え、関連させていなければならない。
A. Chevalier’s wealth was …
B. Changing his property …
C. He needed to borrow …
4レベルの回答:このレベルの回答はレクチャーの3つのサブポイントすべてに触れてはいるが、全体的に十分でなかったり、言語的な問題がある。またはAとBかAとCのみについて触れている。
3レベルの回答:このレベルの回答は、内容不足や言語的な問題が少なくない。BとC両方に触れていなかったり、3つのサブポイントのうちの1つしか記述していない。
2レベルの回答:Rubricsで述べられているように内容的、言語的にかなりの問題がある。
そしてこの度、トフレのIntegrated Writing 4Dayコースで扱う4問、Integrated Writing添削コース Set 1/Set 2で扱う5問ずつの合計14問すべてに対して、スコアメモを作成しました。
また今後は、提出いただいたIntegratedエッセイに対して、レクチャーの3つの理由それぞれのレベル(評価)を伝え、それぞれの理由のレベルに基づいて全体のスコアをつけます(例えば、3, 4, 4なら評価点3というように)。
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