改訂版 TOEFL Official Guide(6th Edition)の変更点詳細 その3「Listening概要」と「Speaking概要」

2020-09-12

CATEGORIES Official Guideby.Katsurayama0 Comments

今回は、以下の一昨日の記事の続き。 改訂版のOfficial Guide “Listening Section” と “Speaking Section” のチャプターでの変更点について書きます。

 

» 改訂版 TOEFL Official Guide(6th Edition)の変更点詳細 その2「Reading概要」

 

昨年8月からListening、Speakingセクションは以下のように変わりましたが、減少した問題数や試験時の減少に関する説明や、細かな表現の変更については取り上げません。

 

Listening:会話 2題 + 講義 4題 → 会話 2題 + 講義 3題(レクチャー問題が1題減少)

Speaking:6問 → 4問(6種類の問題形式から2つの形式が削除され、4問になった)

 

Listening Section

 

Listening概要の解説は、ほぼ以前のままです。
またその後の Practice Set 1-5は全く変わっていません。

 

変わったところで皆さんが知っておくべき重要なことは全くないのですが、あえて少し取り上げると

 

Listening Materials(旧版 p. 119, 改訂版 p. 117)

 

旧)Each lecture or conversation is 3-6 minutes long, …
→ 改)Each lecture or conversation is 4-5 minutes long, …

 

と、どうやら会話はすべて4分くらいになり、講義は6分くらいの長いものがなくなったかもしれないのですが、ここでの問題の長さの説明は気にする必要はありません。
実際に試験を受けているとき、話の長さを気にできませんし、今後おそらく、3分半くらいの会話や6分くらいの講義が出題されることもあるかと思います。

 

旧)You should take notes during the lectures and conversations.
→ 改)You may take notes during the lectures and conversations.

 

メモを「取るべき」から「取ってもよい」へ。これはその後の文

The questions are not meant to test your memory, but rather your understanding of the conversation or lecture.

での「設問は記憶ではなく、理解を測定する」をより強調するために変更したのでしょう。
理解できていれば細かい内容をメモしなくても正解できるよと伝えるために。

 

Listening Sectionでは、他に少しの文言変更はあるものの、ほぼ旧版の内容そのままとなっています。

 

Speaking Section

 

Speaking概要の解説で重要な変更点を取り上げます。

 

The Speaking Section(旧版 p. 166, 改訂版 p. 164)

 

旧)Your responses will be recorded and sent to a scoring center, and they will be scored by experienced raters.
→ 改)Your responses will be scored by both human raters and the ETS automated scoring system, SpeechRater.

 

昨年8月に新形式になってから Speakingセクションのスコア算出に SpeechRaterというAIが使われていることが示されています。
(TOEFL公式模試のSpeakingの採点はSpeechRaterが行うので、受験後すぐに全セクションのスコアが表示されます)
ただ、SpeechRaterがSpeakingのスコア算出においてどのくらいの割合を占めるかなどに関しては一切述べられていません。

 

SpeechRater導入に伴う採点方式の変更については改訂版OG P. 185 のFAQ(旧版 P. 193)で以下のように説明されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tip(p. 170 旧版 for Question 2, p, 167 改訂版 for Question 1)

 

旧)Practice making a recommendation and explaining why it is your preferred course of action.

→ 改)Do not memorize responses before the test, especially ones that you get from the Internet, or from test preparation instructors who say this is a good idea. It is not a good idea, and it will lower your score. Raters will recognize a memorized response because the rhythm, intonation, and even the content of the response will be very different from a spontaneous response. Memorized responses are easy to identify.

 

と、ここは全然異なります。
ただ新たに追加されたということではなく、もともと旧Task1のTipに掲載されていたものが、旧Task1がなくなったため、新Task 1(旧 Task 2)に移りました。
改訂版での新たなTipを超訳すると以下の感じ。

 

「ネットで見つけた、またはテスト対策の先生が勧めた回答例を暗記して話すな。スコアが下がるぞ。採点官は、それが丸暗記した回答だって分かるんだ。リズム、イントネーション、話の内容が、即興での回答と全然違うから。マジですぐに分かるから。」

 

過去に覚えた表現をちょこちょこ使って、お題に対して回答するのは全く問題ありませんし、文や回答を一度覚えることは表現力養成に有効です。
しかし、暗記している回答(ネタ)を、お題に関連しているからとそのまま話すとお題からズレた内容になり、Topic Developmentが下がるだけではなく、「丸暗記した回答をただ言っている」とみなされスコアが下がるリスクがあるので注意しましょう。

 

ということで、Listening SectionとSpeaking Sectionにおける改訂版OGでの変更点の紹介を終えます。次回は、Writing Sectionでの変更点。

 

「Writingは新形式になっても変わらずそのままだったので、改訂版OGでは変更点はないのでは?」

 

と思われるかもしれません。

 

しかし上のSpeakingでの暗記した回答をそのまま話すことへの警告のように、Writingにおいて新たな警告が追加されているので、そこを続きの「その4」で紹介します。

 

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