【再掲】中国TPO Listening問題 300題に取り組んだが、Listeningがほとんど伸びなかった … その2

2020-10-14

前回の

 

» 中国TPO Listening問題 300題に取り組んだが、Listeningがほとんど伸びなかった … その1

 

の続きです。今回はMさんの以下の疑問に対して回答します。

 

「本試験問題にこれだけ取り組み、多大な時間を費やしているにも関わらず、Listeningスコアが伸びないのはなぜか?」

 

Mさんは「週25時間を目安にしていて、8割ほどの時間をListeningに使った」ため、週20時間、1月から5ヶ月間(20週くらい)続けられたので、これまでListening対策に400時間ほど費やされたと考えられます。それだけの取り組みをしたにも関わらず、Listeningは成果が出ていないという状況。

 

スコアは試験のたびに上下するのが通常。よって実力的には16から20くらいに伸びても、当日の問題との相性や集中の度合いなどにより、スコアが低めに出ることも。ただMさんの場合、以下のように5-6月に受けた3回すべてにおいて成果が出ていません。なので、たまたま低めのスコアになったとは言えない感じでもあります。

 

2019年12月 1日  R16, L16, S18, W17, Total 67
2019年12月14日   R17, L13, S19, W19, Total 68
2020年5月14日  R25, L16, S17, W20, Total 78
2020年5月24日  R23, L17, S18, W17, Total 75
2020年6月14日  R26, L17, S18, W20, Total 81

 

では、スコアが伸びない理由は何か?

 

1.MさんのListening力が過去問であるTPOをサポートなしに自分で取り組むには十分でない

 

「十分でない」と書きましたが、Mさんの英語力が非常に高いのは間違いありません。最近では81点が取れていますが、TOEICだと900点台が取れるくらい、英検だと準1級くらいの実力と言えるかと。おそらくMさんはご自身の英語力に自信を持っていると推測します。

 

とはいえ、Listening 16-17点だと55%くらいの正解率。
スコアが物語るのは4割くらい理解できていないということ。

 

ご本人はもっと高い理解度で聞けると感じているでしょうが、実際は聞き取れていない、理解できないところが結構あるはず。取り組み方のご報告からも、聞き取れない、理解できない箇所すべてを潰さずに進めているように思えます。

 

TOEFLの問題を通して、聞き取れなかった・理解できなかった箇所 =  自分の弱点を潰していくことが、Listening力向上に最も効果的であり、だいたいの理解で次の問題に移るのはお勧めしません。

 

2.そもそもListening 10点台くらいはスコアが上がりにくい

 

野球のバッティングで例えてみます。

 

TOEFL本試験のListening難易度を100キロのボールを打つようなものとします。

 

10点台くらいの実力の人は、60キロのボールなら打てる人という感じ。その人が練習を頑張って80キロのボールを打てるようになっても、100キロのボールはほとんど打てないかもしれません。

 

中には80キロが打てるようになれば、100キロもいくらか打てるという人もいます。
しかし80キロと100キロの差が気になって、100だと全く手が出ないという人もいたりします。

 

つまり、実力が向上したら必ずスコアが上がるとは限らないのです。特に10点台くらいの人は50%前後の正解率くらいであり、実力が向上したとしても問題に十分に太刀打ちできるほどになっていないかもしれません。

 

よって、特にこのくらいのListeningスコアの方はスコアが上がっていなくても、Listening対策の結果、「より聞き取れる」「より理解できる」という感覚が持てているかが大切です。そのような感覚が持てているなら、そのまま取り組みを続ければスコアアップという成果を生む可能性が高いと言えます。

 

3.多くの問題への取り組みが、問題の見方(解法)の養成につながっていない

 

私たちのListeningコースでは、Listening問題を聞ときにどのようなことに注目すべきか、選択肢を読む際に何に意識すべきかを伝えていますが、TOEFLのListening対策においては

 

「とにかく問題を多く解き、繰り返し聞く」

 

ことを勧める方もいらっしゃいます。

 

そのような取り組み方を否定するつもりはありません。どのような取り組みでも、Listening力が向上し、より聞き取れ、より理解できるようになればスコアも上がります。

 

しかし私のイメージでは、そのような取り組み方は「パワーとスピードを上げればレスリングが強くなる!」というようなもの。パワーとスピードが向上すれば強くなるのは間違いないのですが、せっかくレスリングの練習をするならワザを意識し、練習のたびに効果的なワザがちゃんと使えているかを確認して、習得を高めていけばより早く強くなるはず。

 

TOEFLの問題に取り組む際に、解法を意識できていればより正解にたどり着きやすくなります。例えば、Lectureのmain idea問題を解く際に、選択肢の見方が身についていれば「この選択肢がもし正解なら、話ではいくつもの〜が出てきて、それぞれが比較されていたはず。しかし先ほど聞いたLecture内容はそのようになっていなかったので、この選択肢は不正解」というような考えができます。多くの問題を解く際に、そのような選択肢の見方を意識するかどうかにより、スコアアップのスピードは変わります。

 

4.もしかしたらメモ取りが原因かも

 

Listening 10点台は正解率50%前後という話をしましたが、そのくらいの理解度の人がListening問題を聞くときに多くメモを取ろうとすると、メモを取っているときに話の理解度が下がることが多いので、メモは控えめ、または人によっては全くメモを取らなくてもよいでしょう。
Mさんはメモ取りに関して特に問題があるとは書いていなかったのですが、10点台くらいの方でメモを多くとろうとして失敗することがよくあるので、一応、挙げておきます。

 

以上、MさんのListening伸び悩みに対する原因を考察してみました。
「その3」では、このように取り組まれてきたMさんが今後、トフレのListeningコースをどのように受講すべきかについて書きます。

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