「独学で1年間、1日平均2時間くらいTOEFL対策を継続したがスコアがほとんど伸びなかった」を分析します。その3

2019-07-29

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では、

 

> 大学受験のための英語教材は、TOEFLとは大きく異なる英語試験で高得点獲得を目指す対策本であり、そこでの実力アップがTOEFLでのスコアアップにつながりにくいのです。

 

と書きましたが、大学受験用のListening教材以上に、TOEFLの内容と離れているのが「英文解釈」「英文法」の教材なのではないでしょうか。
大学入試対策の英語教材には、日本語での解説が占める割合が非常に多いものがあります。

正直なところ、現在における大学入試の英語学習が実際のところ、どのようになっているのか分かりません。
しかしながら、大学入試関連の教材を書店で立ち読みしたり、英語授業の動画サンプルなどをちょっと見ている限りでは、私が高校生や予備校生であった頃とあまり変わらないのかもと思えます。

 

話は脱線しますが、私の大学受験の話をします。

 

高3での大学受験を終え、私は「希望通り」浪人生になります。
当時、脚本家になることを夢見ていた私は「浪人生というどこにも所属しない存在になり、人生における不安や苦悩の経験が、よいドラマを書くのに役立つはず」と考えていました。

共通一次試験(今のセンター試験)の結果がよく、国立大学2校のみ受けましたが、2次試験対策をせずに受験し、予定通り不合格に。晴れて、浪人生になりました!
しかし浪人後に大学に入学できないのは避けたいので、私大文系コースの選抜試験を経て、駿台予備学校に通うことに。
(まー、今から考えると本当に親に負担をかけました。自分から進んで浪人をするなんて。でも当時は、浪人をするのが多数派っていう感じもあったんですよね。実際に私の大学のクラスはそうでした。30年も前のことですから今とは違いますかね。)

 

駿台のクラスでは伊藤和夫先生、奥井潔先生、筒井正明先生(今の人には分からないですかね。当時のカリスマ講師の方々です)が教鞭をとっていました。
しかし脚本家になるのが人生の目標であり、大学入試に真剣になれなかった私の場合、英語の授業を受けに行くのではなく、英文解釈で扱うパッセージ(多分、150-200語くらい)の内容に関連した人生論を聞くのが目的となっていました。
(迷走していた私は、2-3ヶ月後には予備校にあまり行かなくなり、夏には未成年ながら居酒屋バイトまで始め、稼いだお金で様々な芝居・劇・ミュージカルを見に行ったり、秋には高校の後輩の文化祭の出し物の脚本を書き、演出までしていました … えっ、演劇部出身かですって、いえ柔道部です …)

 

話を戻します。有名な先生たちの講義は素晴らしいものでしたが、授業中に聞いている英語と日本語の比率は多分、1:9か2:8くらいだったのではという印象です。

そのような授業や教材による学習は、英文を日本語に訳す試験においては有効なのでしょうが、長い英文を読んだり、速くて長い英文を聞いた上での理解が問われるTOEFL試験においては、スコアアップをもたらす学習になりにくいと私は考えます。

 

とはいえ、私も日本語で解説しています。
だからこそ、授業で扱った問題とアサインメントの多くの問題を、日本語を介さずに読んで、聞いて理解できるようにしていく作業が大切になります。

 

Eさんは、大学受験用の英文法や英文解釈に取り組まれた訳ではありませんが、TOEFL対策の準備期間として、そのような学習に多くの時間を費やされる人がいらっしゃるので、追加で言及させていただきました。

 

独学で1年間、2時間勉強したが伸びなかった理由 2

 

余談が過ぎました。今回の記事の本題に入ります。

 

2.「TOEFL教材の難易度が高く、十分に消化吸収できていない」

 

Eさんは大学入試のリスニング教材や単語集に4ヶ月間取り組んだ後、Official Guideに移ります。
TOEFL対策としてOfficial Guideに取り組むのは、当然のことながらよいこと。

 

ではOfficial Guideへの取り組みを通してなぜあまりスコアアップを達成できなかったのか。

 

その理由は、Official Guideを効率的に「消化吸収」できるほどEさんの実力が高くはなかったから。

 

TOEFLのReading、Listeningスコアが10点台までのうちは、独学でいきなりOGのなどのETS教材に取り組んでも学習が効果的になりにくいと言えます。

 

実際に、Eさんは

 

> 2回目は1回目の後に別の教材を1個はさみ、行いました。時間は計らなかったのですがだいたい6割くらいの正解率でした。

 

という状況でした。2回目に問題を解いたときに6割くらいの正解率では、1回目の取り組みの際に十分に消化できていなかったことを意味します。確かに

 

> 1回目は試験のようにやらずReadingもListeningも辞書で単語などを調べながら読んで解いていきました。自分なりにはすらすら読めて、聞いていてしっかりわかるところまで何回も読んで聞きました。

 

と丁寧に取り組まれたのは事実。
ご本人としては「しっかりわかる」と思えても、もともと理解度が低い状態からのスタートだと、理解度を高めるための作業にかなり時間がかかったり、理解がまだ不十分であることに気づかないことがあります。

Reading、Listening問題は、問題内容の理解度を測定するために存在し、多くを間違うなら問題内容の理解が浅いことを示しています。

 

では、Reading、Listening 10点台くらいの人はどのようにすればより効果的な学習ができるのか?

 

お勧めはTOEFLの傾向にそった問題でありながら、内容・表現が若干易しめのものに取り組むことにより、TOEFLの分野における英語力を向上させる。
そしてその後、OG(青い本)やOfficial Tests(赤い本)のETSが作成した問題に取り組み、本試験の難易度の問題に対応できるようにする。

 

実力と本試験問題の難易度に差がある場合、このように段階的に難易度を上げていく学習が効果的な対策をもたらします。
以上、Reading、Listeningセクションにおいて1年もの取り組みにもかかわらず、あまりスコアが伸びなかった理由を私なりに分析しました。

 

Speaking、Writingはまったくアップしていないという状況ではありますが、ほとんど準備されていなかったので当然の結果。
しかし、例えばEさんが60−65以上到達を目指すのであれば、RLよりもSWの方が伸ばしやすいと言えます。
Sは15、Wは20くらいまでは比較的容易にアップできるので。

 

今回はいただいたご報告に基づいて、EさんのTOEFLスコアがほとんど伸びなかった理由に対する私見を書きましたが、その他の伸び悩みのケースに関して(今回と同様のものもありますが)以下でお伝えしていますので、興味のある方は是非ご一読ください。

 

» ブログカテゴリー:失敗しやすいTOEFL対策

 

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