TOEFL iBT試験が2019年8月から大幅に変わります!では何がどう変わる?

2019-05-23

以下の記事をアップデートしたものを書きました。

こちらをご一読ください。↓ ↓ ↓ ↓

 

» 【TOEFLを受ける方へ】新TOEFLの変更点を詳しく教えます。2019年8月からTOEFL iBTは何が変わった?

 

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TOEFL試験を開発・運営しているETS(Educational Testing Service)からTOEFL iBT試験の改訂の発表がありました。

 

» Introducing a Better TOEFL iBT® Test Experience

» Frequently Asked Questions About the Shorter TOEFL iBT® Test

 

 

今回の改訂の主な目的は試験時間の短縮。

開始から終了まで4時間かかっていた試験が3時間半くらいになります。

 

ETSは以下のように「試験時間は30分短くなって3時間に」と書いていますが、ReadingセクションかListeningセクションいずれかにダミー(採点されない問題)がほぼ必ず入るので、3時間半くらいはかかるでしょう。

 

TOEFL iBT Shorter Test

 

 

 

 

 

 

 

 

ETSとしては試験時間を短くするために、

 

2018年に数回の試験において、現行テスト形式と短縮版のテスト形式に基づく結果を比較したが、試験の信用性に問題はなかった

 

と説明しています。

ここから、そしてETSも上の発表で “with no changes to the overall test format or question types” と言っているように、

 

変更後のTOEFL iBT試験において、新たな問題タイプが出題されることはない

 

と分かります。

以下、変更内容の一覧ですが、セクション別に変更点を確認しましょう。

 

 summary of the test changes

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下では、Writing → Speaking → Listening → Readingと説明が簡単な順で取り上げます。

 

Writing:

ここは変更なし。
ただ、上では “The Writing section will remain the same, with 2 tasks taking a total of 50 minutes.” となっていますが、50分というのはエッセイを書いている時間(Integrated:20分、Independent:30分)だけなので、Integratedの問題パッセージを読んだり、それに関連するレクチャーを聞いている時間等を含めれば60分くらいになります。

 

Speaking:

Independent(Task 1, 2)から1つのタスクがなくなり、1つだけになります。

Integrated(Task 3, 4, 5, 6)から1つのタスクがなくなり、3つになります。

よって全体としては6つのタスクが4つへと変更に。

 

気になるのはどのタスクがなくなるかですよね。
この点に関しては今のところ何の発表もないようです。

 

追記:削除されるのは Task 1 & 5 と分かりました。

 

 

Listening:

これまでは

 

(会話 5問 + 講義 6問 + 講義 6問 = 17問)が1つのセット で、2-3セット

 

の形式で出題されています。
3セットの場合、どこかの1セットがダミー問題(採点されない問題)。
よって、スコア算出のもとになるのは2セット分の問題だけ。

 

ということで、7月までは

 

会話 2-3題(1題あたり5問)
講義 4-6題(1題あたり6問)

 

が、8月からは

 

会話 2-3題(1題あたり5問)
講義 3-4題(1題あたり6問)

 

と変わるのは講義問題の出題数のみ。

 

新たな講義の数(3-4題)は2-3セットで割り切れないので、8月からは「(会話 + 講義 + 講義)で1セット」の形式にはならなそうです。

 

例えば、Listening問題が多い(会話 3題、講義 4題)場合:

 

会話1 → 会話2 → 会話3 → 講義1 → 講義2 → 講義3 → 講義4
会話1 →講義1 → 会話2 →講義2 → 会話3 → 講義3 → 講義4
会話1 →講義1 → 講義2 →会話2 → 講義3 →会話3 → 講義4

 

などの順番になり、以前は1セットが終わるたびに少しできた息抜きができなくなるかもしれません。
多分そのあたりETSは配慮してくれると思いますが。

 

これまでListeningにダミー問題があるときは最後の3セット目になる「可能性が高い」と言えたのですが、8月以降はどこにダミーが含まれているかまったく分からなくなりそうです。

 

問題内容は変わらないので、Listeningで気になるのは「どのような試験構成(問題の順番)になっているか」だけです。

 

Reading:

どのように変わるのか一番不透明なセクションです。

 

パッセージ数:3-4のまま変わらず
1パッセージあたり問題数:12-14問 → 10問
1パッセージあたりの時間:20分 → 18分(トータルだと60-80分 → 54-72分)

 

ここで皆さんが気になるのは、おそらく

 

パッセージは短くなるのか?
単に問題数が少なくなるだけなのか、それとも出題されなくなる問題タイプがあるのか?

 

かと思います。先に私の予測を書きます。

 

パッセージはおそらく短くはならない。
出題されなくなる問題タイプが若干ある。

 

なぜそのような結論となったのか、説明します。
まず「1パッセージあたりの問題数」に注目しましょう。

 

これまでの形式が「12-14問」と発表されていますが、なぜ1パッセージあたりの問題が12-14と異なるのか。

 

実は現在、問題数は異なっても、1パッセージあたり15ポイントと決まっています。
下の表の「問題数(ポイント)」の列をご覧ください。

 

これまでの試験では3-4パッセージでの出題なので、45 or 60ポイントになります。
そしてスコアの換算されるのは3パッセージの45ポイント分であり、4パッセージの場合、採点されない1パッセージが含まれています。
(ダミーのパッセージがどこに含まれているかはまったく分かりません。しかし最後のパッセージではないようです。「時間が足りなくて4つ目のパッセージの多くの問題が解けなかった」という方が高いスコアを取ったという話を聞いたことがないので。)

 

現在、それぞれのパッセージの最後には「パッセージの『全体』の内容理解から答える問題」が必ず出題されます。
その最後の問題はProse Summary Qs「要約問題」かFill in a Table Qs「表完成問題」のいずれか。

 

(TOEFL Reading 1パッセージあたり:7月まで)

問題数(ポイント) パッセージの「一部」
の内容理解から
答える問題
パッセージの「全体」の内容理解から
答える最後の問題
A 14問(15ポイント)  13問(13ポイント)  Prose Summary Qs[要約問題] 1問(2ポイント)
B 13問(15ポイント) 12問(12ポイント)  Fill in a Table Qs[表完成問題]  1問(3ポイント)
C 12問(15ポイント) 11問(11ポイント) Fill in a Table Qs[表完成問題] 1問(4ポイント)

 

Prose Summary Qs「要約問題」は2ポイント、Fill in a Table Qs「表完成問題」は3か4ポイント。
上の表から分かるように12-14問と問題数に差があっても、ポイントは1パッセージあたり必ず15になります。

 

ですが、Cの行の表完成問題が4ポイントのパターンはここ数年間出題されていないと見ています。
というのも、2012年にOfficial Guideが4th Editionに変わったときに、「4ポイントの問題がある」という3rd Editionでの説明がなくなったからです。
ちなみに今の版である5th Edition(p. 55)では “You can earn up to a total of 3 points, …” と表記されています。

 

ということで、Official Guide 4th、5thの説明が間違っていない限り、上の表のCの列での出題はありません。
(「ETSの発表に間違いがある」と書いているのですが、些末なことなのでそこは気にしないでください)

 

現在のReading問題の形式を確認したところで、変更後の出題問題ついて予想します。

 

8月以降、パッセージ最後の問題として、Fill in a Table Qs[表完成問題]は出題されないと考えます。

 

新形式では1パッセージあたり10問と決まっています。
おそらくは、以下のように「パッセージの『一部』の内容理解から答える問題」は9問、そして10問目の「パッセージの『全体』の内容理解から答える問題」としてProse Summary Qs[要約問題]のみが出題されると予測します。

 

(TOEFL Reading 1パッセージあたり:8月以降[予測])

問題数(ポイント) パッセージの「一部」
の内容理解から
答える問題
パッセージの「全体」 の内容理解から
答える最後の問題
10問(11ポイント)  9問(9ポイント)  Prose Summary Qs[要約問題] 1問(2ポイント)

 

もともと出題される確率は、要約問題が90%以上、表完成問題は10%以下くらいですし、問題数を一定にするためにポイント数が異なる表完成問題を含めないと判断します。

 

また8月以降、Reference Qs[代名詞問題]が出題されるかが気になります。

代名詞問題に関しては2015年の時点でETSから

 

「代名詞問題は今後出題されない。代名詞問題から集められたデータは有用ではないから」

 

という回答を得ています。
しかしその後、2018年でも代名詞問題が出題されたという報告をいただいています。

 

TOEFLの問題は使い回すことがあるので、新しい問題には代名詞問題を入れてなくても、使いまわした古い問題に含まれていることがあり得ます。

ただ、今後新たに作成したReading問題から代名詞問題がなくなる可能性は高いと考えます。

 

細かな話が長くて申し訳ありません。
ということで、代名詞問題と表完成問題は、変更されたReading問題では出題されないと判断します。

 

続いて、パッセージの長さについて。

 

パッセージの長さはこれまでと変わらないでしょう。

 

これまでならパッセージの最後が要約問題の場合、

 

(7月まで)13問 + 要約問題 = 14問で20分

 

だったわけですが

 

(8月から)9問 + 要約問題 = 10問で18分

 

になると予測されるため、要約問題を解くのに2分かかるとすると

 

(7月まで)13問 に18分(20-2分)→ 1分23秒/問
(8月から)9問に16分(18-2分)   → 1分46秒/問

 

と1問あたりに費やせる時間が長くなります。
よって、制限時間内に解き終わらなかったという人が減ると予測します。

 

だからといってスコアが上がるかは別問題。
制限時間に余裕ができるのは皆同じであり、より正解率が高まっても他の人たちも同様であれば、偏差値を考慮して算出されるスコアにあまり変わりはないでしょう。

 

ただ「問題を解くのはゆっくりだが正解率は高い」という方には今回の変更は若干有利に働くのではと考えます。

 

ということで1問あたりの時間は増えますし、ETSにとってパッセージを短くする理由はありません。
昨年度にETSが行った調査では、実際の試験のReading問題からいくつか問題を取り除いても同じようなスコアになるかを試したわけですし、パッセージはそのままになるはずです。

 

最後に

以上、長々と書きましたが、公式に発表されたこと以外は私の予測であり、8月以降その予測と異なる形で問題が出題されても驚かないように心がけてください。
もちろん私も8月に新試験を受けて確認し、そこで分かったことをここで報告します。

 

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