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TOEFL Writing:「Independent Wで400語以上のエッセイを書いたけど評価はLimited(1.0-2.0)だった。でも丸暗記した理由や事例を書いてはいない」というご報告をいただきました

追記)2019年7月以前、Writingはスコアだけではなく、Integrated、Independentそれぞれに対して、[Good, Fair, Limited]というレベル(評価)が表示されていました。Integrated、Independentそれぞれの評価点の平均が、Goodは4,0-5.0、Fairは2.5−3.5、Limitedは1.0−2.0のどれに当たるかが分かったのです。残念ながら、2019年8月以降はその表示がなくなっています。

 

最近、Writingコースの受講を検討しているという方から以下の報告をいただきました。
(その後、その方はInDependent Writing 4Dayコースの受講を開始されましたが)

 

————————————————————————–

 

2018年1月 77点 R 18, L 22, S 15, W 22(Integrated:Fair, Independent:Good)

2018年10月 92点 R 24, L 21, S 22, W 25(Integrated:Fair, Independent:Good)

2019年4月 91点 R 29, L 21, S 21, W 20(Integrated:Good, Independent:Limited

 

Independent Writingで437語も書いたのにLimited(評価点:1.0-2.0)を取った。
最後の3分は見直しに充てた。

 

そのうち100語ほどは「テンプレート」。
「テンプレート」はこれまでの受験で毎回変えてきた。
ネット上の情報やテンプレートを参考にして自作した。

 

4段落構成でエッセイを書き、使用した「テンプレート」の内容および語数は以下の通り。
「テンプレート」は英文でお知らせいただきましたが、そのまま掲載はせずに直訳に近い形で訳しています。

 

Introduction: 38語
長らくの間、世界中の◯◯学の専門家が〜を議論してきた。〜と考えてる人もいる。
しかしながら、私は〜という考えに全面的に賛成する。
私が何を意味するか説明します。

 

1st Body Paragraph: 22語
私の考えを支持する最初の理由は〜。
例えば、私は〜。
それゆえ、この例は〜という具体的な証拠を提示する。

 

2nd Body Paragraph: 36語
私の主張を信じることに対する2つ目の点は〜。
例えば、日本の有名大学のひとつである〇〇大学で行われた最近の調査によれば〜。
述べたように、〜ということには疑いがない。

 

Conclusion: 11語
結論として、前述の2つの理由により、〜と信じる。

 

合計語数: 107語

 

————————————————————————

 

上記の「テンプレート」には不自然な英語表現や、アカデミックなエッセイには一般的に使わないような表現も含まれていましたが、それらがあるからGoodが取れないというほどのものではありませんでした。

 

過去2回のIndependent Writingの評価はともにGood。
IndependentでLimitedを取ったとき、IntegratedはGoodですし、高いWriting力があると分かります。

 

この方の場合、以下の先日のブログ記事で取り上げたように丸暗記した理由や事例をそのまま、または若干変えて書いた訳ではありません。

 

» TOEFL Writing:スコアの見直し(リスコア)で14点が19点へと5アップの報告をいただきましたが …

 

では、何が問題であると判断されLimitedという評価になったのか?

 

私は、利用された「テンプレート」とその前後の内容とのつながりが不自然と判断されたと推測します。

 

> Introduction:
> 長らくの間、世界中の◯◯学の専門家が〜を議論してきた。

 

では、問題トピックは「世界中の専門家が議論してきた」ような内容であったのか。

>1st Body Paragraph:
> それゆえ、この例は〜という具体的な証拠を提示する。

>2nd Body Paragraph: 36語
> 例えば、日本の有名大学のひとつである〇〇大学で行われた最近の調査によれば〜
> 述べたように、〜ということには疑いがない。

 

での事例は「具体的な『証拠』」にふさわしい、また「疑いがない」と言えるほどの内容であったのか。
大学が行う調査としてふさわしいものだったのか。

 

上記の点などで添削者にとって違和感があったため、「テンプレート」以外の内容まで暗記したものを写したとみなされ、Limitedという評価になったと考えます。

 

Independent Writingのそれぞれの段落で使えそうな表現を覚え、表現の引き出しを増やしていくのはよいことです。しかし上の「テンプレート」のように事前に定めた内容を書き、そこにつなげようとするやり方はお勧めしません。つながりに無理があると不自然な内容・表現であるとみなされ、大幅な減点になる可能性もあるからです。
書いている本人は無理があったり、不自然になっていることに意外と気づかなかったりするので、その点注意しましょう。

 

コメント

  1. Ryu より:

    Katsurayama様、いつも勉強させてもらっております。

    現在、ライティング(Independent)の点数を上げようと思い、いろいろと参考書を買って勉強しているのですが、ある参考書に、「Independentでは以下のように、First,…/ Second,…/ Third,…/ In conclusion,…/のようなパラグラフの書き方はテンプレートとみなされて、点数が低くなる」と書いてありました。本当でしょうか。
    別の参考書では、上記のようなパラグラフ構成が「TOEFLエッセイの基本」と書いてあったので、私はこれでずっと回答してましたし、これをテンプレートとも思っていませんでした。
    たしかに、「The Official Guide to the TOEFL Test」の模範解答を見てみると、点数の高い回答は上記のような回答ではないのですが・・

  2. Katsurayama より:

    Ryuさん

    こちらのご質問へは近々ブログ記事で回答させていただきます。
    ただ先に答えを一言で。
    「そんなことありません」

    Katsurayama

  3. Ryu より:

    Katsurayama様、早速のお返事ありがとうございます。

    その答えを聞いて安心いたしました。
    私自身、Independent Taskで、BodyパラグラフをFirst, Secondly,….で始めるやり方でやってきて、あまりいい点数が出せてないなかったので、その参考書を読んで、パラグラフ構成が原因なのではと不安になりました(というかそれが原因と決めつけて、逃げるところでした)。
    やはり、私がいい点数を出せないのはパラグラフ構成が原因ではなく、Bodyの根拠・具体例が不十分なのだと思います。
    ブログ記事を楽しみにしております。ありがとうございました。

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