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TOEFL Listening:全問正解する問題がある一方、半分以上間違ってしまう問題もある …

ウェブトフルの受講生の方からListeningに関して以下の内容のご相談をいただきました。
(ご質問の表現を私の方で大幅に言い換えています)

 

Listeningでは全問正解する問題がある一方、半分以上間違ってしまう問題もある。
問題を聞いているときもよく分かるときと、全然話についていけないときが。
しかし、問題内容のスクリプトを後で確認しても、特に単語がわからないわけではないのだが。
なぜこのようなことが起こるのか。

 

同様の悩みを持っている人は多いかと思います。
そうです。
あたなひとりだけではありません。

このような状態になる理由として以下が挙げられます。

 

1.背景知識の少ない問題は理解が難しくなる

 

当然のことながら、自分のよく知らないトピックの話は理解しにくくなります。

まず前提として、問題音声を聞いているとき、聞き逃している表現、意味理解が追いつかない表現がいくつかあるはずです。
すべて完璧に聞き取れ、意味が分かるなら「問題によって半分以上間違う」ということはないので。

そのような、聞き逃している表現、すぐに意味が取れない表現がいくつかあるなかで問題音声を聞くとき、ある程度馴染みのある話なら、自分が持っている背景知識が欠けた情報を補完してくれます。
しかし、そのような内容の話は初めて聞くという場合、聞き取れなかった、理解できなかった箇所を背景知識が補うことはなたいため、内容への不慣れも相まって話についていけなくなってしまうことがあります。

 

2.話のスピードについていけないところがある。

 

本試験の問題ならどれも同じくらいのスピードで話してくれるという訳ではありません。

以下、Official GuideのListening問題の話のスピードを調べたものですが、Conversationが速めなのは当然として、Lectureでも問題によって137 wpmから187 wpmとかなりの幅があるのが分かります。
(wpm: words per minute 1分間に話される語数)

 

TOEFL OGは本試験よりも易しいか? その3(2011年1月13日)

 

またレクチャーとしては速めの187 wpmの問題でも、最初から最後まで一定の速度で話されることはなく、ある部分は200 wpmを超え、他の部分は150 wpmより遅くなります。
速く話されて表現が聞き取れなかった箇所が、初めあたりのメイントピックに関する情報だったり、話の重要なポイントだったりすると、話全体が分かりにくくなってしまいます。

 

3.表現は知っていても、音声認識がズレている。

 

例えば以前の投稿

 

TOEFLとはちょっと離れて、Listeningが難しい理由を考える その2(2017年4月19日)

 

での説明で使った文

 

I think they might have been caught up in a heavy traffic jam on their way to the beach for a picnic this morning.

 

この文は話のスピードについていくのが難しいとう文脈で使ったのですが、ここでの

 

might have been caught up in a

 

は表現の音声がつながったり、省略されると

 

「マイダビン コーダッピンナ」

 

というカタカナ表現に近い音声で発音されることになります。

このような英語の音声の変化に慣れていないと、その表現を含む文やその後の文の意味が分かりにくくなり、結果、全体の理解に支障をきたす恐れがあります。

 

以上、「聞き取れているにも関わらず理解が浅くなり、多くの問題に間違ってしまうことがある」の原因を分析しました。

 

では、どのように対策を行ったらよいのか。

 

これまでこのブログに書いてきたように、TOEFL問題で使われる可能性のある背景知識向上には、TOEFLの問題に多く取り組むのが一番です。
ネット上のアカデミックなパッセージを読んだり、聞いたりするのも有効ではありますが、TOEFLの問題集は、TOEFL本試験で出題されやすいトピックが選別されていますし、また問題を通して自分の理解度を確認することができます。

 

背景知識を向上させるには?(2011年4月14日)

 

またListening問題への取り組みを通して、速く話される英語への対応力を磨き、聞き取れなかった音声表現への慣れを養成することが可能です。

「よく知らないトピックだった」「話が速くて聞き取れないところが少しあった」「音声がごちゃっとして何と言っていたか分からないところがあった」というようなちょっとした困難が、全体の理解に大きく影響し、結果不正解の問題が多くなってしまうことがよくあります。

 

中学や高校で行った走り高跳びを思い出してください。
バーが低いうちは楽々飛び越えることができても、少しずつ上げていくと

 

ここからは失敗することが多い
ここからは飛び越えることができない

 

という高さに到達します。
でもこの「飛び越えることができる/できない」の差は大きなものではありません。

 

多くを間違ってしまい、太刀打ちできないと思われる問題でも

 

これまで知らなかった話の内容を理解し、今後背景知識として使えるようにする
意味が分からなかった単語を覚える
音声が聞き取れなかった、スピードに追いつけなかった表現に慣れる

 

ようにしていくことで、そのちょっとした差は埋まり、正解できるようになります。
分かりにくい問題は誰にとってもあるものであり、その問題を分かるようにしていけばスコアアップに近づきます。
理解しにくい、不正解が多い問題は実力養成のチャンスと考え、前向きに取り組みましょう!

 

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