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TOEFL Writing:20(Fair, Good)っておかしくない?

ブログのコメント欄に以下の質問をいただきました。

 

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先日TOEFLを受けてきた結果が、
R (26), L (25), S (20 SSS), W(20 FG) でした。
WritingがFairとGoodで前回は24だったのに、今回は20というのはこれはETS側のミスなのでしょうか?
また、リスコアをするべきなのでしょうか。
95点が必要なので、迷っています

 

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お知らせいただいたスコアの合計は

R 26, L 25, S 20, W 20 なので 91。

もしWが前回同様に24であれば95に到達していました。

 

前回のWritingはFair, Goodで24とのことですが、これは

Writing:Integrated 3, 4(Fair), Independent 4, 4(Good)

あたりであると予測されます。
(Integrated 3, 3(Fair), Independent 4, 5(Good)などの可能性もあります)

 

今回のWritingは、Integrated(Fair), Independent(Good)と評価は同じながらも20点だったとのこと。
この評価で20点になるということがあるのか?

 

IndependentはGood(4.0-5.0)なので、人間の採点官、e-Rater(自動採点プログラム)ともに4の評価であったはず。
IntegratedはFair(2.5-3.5)ですが、人間の採点官、e-Raterの平均が「Fair評価での最低点」の2.5だったら

Integrated 2, 3(Fair), Independent 4, 4(Good)

で平均は3.25。スコアは以下の換算表に基づくと21点になります。

 

TOEFL iBT Writing/Speaking換算表

 

この、もともとETSが作成した換算表は、換算方式の細部が変更された2013年から公開されなくなりました。
その推測される理由に関しては以下をご一読ください。
ただWriting換算の大枠は変わっていないよう。
(ちなみにSpeakingの換算も公開されなくなったものの、Speaking換算方法は何も変わっていませんと予測されます)

 

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その1(2014年1月8日)

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その2(2014年1月11日)

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その3(2014年9月16日)

 

では、Fair(2.5-3.5)、Good(4.0-5.0)の評価の最低点は21のはずなのに、実際のスコアが20になったのか?

 

私はETSのミス(システム上のバグ)であると考えます。

Writingのトータルのスコアが20ではなく21点(もっと高いスコアかもしれません)
Independentの評価がGood(4.0)ではなく、Fair(3.5)であった。

などの可能性が考えられます。

 

ETSがミスすることがあるのか?

 

極めて稀ではありますが、あると考えます。

 

TOEFL Writing: Fair, Fairで24点ってどういうこと?(2015年2月8日)

 

しかし、ETSは自らのミス(バグ)を認めることはないでしょう。
現在Writing換算方法は公開されていないため、それがミスであると指摘できません。
紹介した「以前の」換算方法を持ち出しても、「現在とは異なる」と言われるだけです。

もちろん、「現在の換算では20点(Fair、Good)は問題なく存在する」ということかもしれません。
私の推測はあくまで、昔の換算方法から大きくは変えていないであろうということを前提としているので。
(受講生の方々からいただいている多くのご報告において、23や26という2013年以降に出るようになったもの以外では、ほぼ昔の換算表にそったスコアになっているため)

 

では、スコアの見直し(Score Review、リスコア、Rescoring)をしたらスコアが変わるか?

 

変わる可能性は高いとは思いますが、変わらない恐れもあると考えます。
今回、何らかのミスにより20点になったとして、スコア換算において結局同じミス(というかシステム上のバグ)が繰り返されるかもしれません。
またETSは自らのミスを認めたがらないので。
(以下、参考までに。ただ新たな換算では問題なく、そもそもミスではないのなら、再度、20点になっても当然とも言えますが)

 

本当にあったTOEFLの怖い話 ― スコア見直しで81→67の14点ダウン(2015年5月16日)

 

WritingのScore Review(スコアの見直し)でもeRaterが使われていると分かりました その2(2016年9月4日)

 

Writingのリスコアでは、eRaterのスコアはそのままとなり、人間の採点のみ変わる可能性があります。
よって「一般的には」Writingはスコアの見直しを行っても、スコアは変わりにくいと言えます。

 

WritingのScore Review(スコアの見直し)でもeRaterが使われていると分かりました その1(2016年8月28日)

 

ちなみにスコアの見直しによりスコアが変わると、Rescoreの費用(1セクションなら80ドル!)は、支払いに利用したクレジットカードに払い戻されます。
Score Reviewの期限は「受験から30日後」までなので、行うなら早めに申請しましょう。

 

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