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WritingのScore Review(スコアの見直し)でもeRaterが使われていると分かりました その2

前回の投稿

 

WritingのScore Review(スコアの見直し)でもeRaterが使われていると分かりました その1(2016年8月28日)

 

では、ETSのTOEFL Writing責任者からの回答により以下のことが判明しました。

 

WritingのScore Reviewにおいても、Integrated、Independentの採点の片方はeRaterが担当のまま。
eRaterのスコアは当然同じになる。
もう片方の人間の採点官は、以前とは別の人。

 

今回は、判明した事実に基づき、これまでこのブログで紹介したリスコアの結果およびウェブトフルの受講生の方々からいただいたご報告を分析することにします。

取り上げるのは

 

Writingセクションをリスコアしたもの
(Speakingのみのリスコアの結果は扱わない)
2013年5月以降の結果

 

のみ。

「2013年5月以降」のものに限定しているのは、以下の

 

TOEFL WritingとSpeakingの換算表(2013年4月23日)

 

「エッセイに対する3や4や5のスコアが最終的にWritingセクションとして何点になるかの換算表をウェブ上から探そうとしたら、ETSのサイトにおいてもリンク切れになっていて、現時点で公式のものはどこからも手に入らないことに気づきました。」

 

により、ETSが換算表を公開しなくなった2012年末から2013年初あたりでWritingの換算方法が変わり、かつリスコアでもeRaterの使用を始めたと推測されるから。

よって2013年5月以降のRescoringのご報告なら、Writingの再採点においてeRaterが使われていたと考えられます。

 

この条件に合うブログ掲載報告は3件。うち2件は以下の

 

リスコアでSpeaking 5点アップ。101獲得のご報告をいただきました。 (2014年2月21日)

 

「Mさんがリスコアを申請したのは4回。
4回のいずれもSW両方のリスコアを申し込まれました。
そのうち3回でSpeakingのスコアが 3-5点アップ。
しかし、Writingは4回ともスコアは変わりませんでした。」

 

ブログ読者の方から101点獲得までの取り組みのご報告をいただきました! その1(2015年12月29日)

 

「私は、Speakingで6回、Writingで4回ほどリスコアをしましたが、点数が変わったことは一度もありませんでした。」

 

またWebTOEFLの受講生の方々からいただいたメールでのWritingスコア見直しの結果報告 3件のうちの2件は以下の通り。

 

Aさん
2013年8月17日受験:W 24 → (リスコア後)24
2013年8月25日受験:W 25 → (リスコア後)25

 

Bさん
2015年4月12日受験:W 22 → (リスコア後)22

 

ということで、ブログ掲載のとメール相談でのご報告を合わせた13件で、Writingのスコア見直しで点数が変わらなかったということになります。
しかし、メール相談でのご報告のもう1件では

 

Cさん
2013年9月28日受験: W 20 → 14

 

と大幅に下がっています。また以下のブログ掲載のご報告では

 

本当にあったTOEFLの怖い話 ― スコア見直しで81→67の14点ダウン (2015年5月16日)

 

Score Reviewの結果、Writingスコアは22 → 17点にダウン。

 

ということで、数値が明確に分かるご報告では、Writingのリスコアの結果、15件のうち13件で変化なし。残りの2件はダウンでした。
スコアアップがなかったのはたまたまでしょう。
上げることもあるはずなので。
その他に、リスコアでSpeakingが4点アップし106点を獲得された受講生の方からは

 

「Writingはリスコアをしても同じだったりすることがほとんどでしたが、Speakingはわりと振れ幅が大きいこともあるようです。」

 

というご報告をいただいています。以上から

 

「Writingでリスコアした場合、スコアが変わらない可能性が非常に高い」

 

と言えそうです。
もちろんサンプル数が極めて少ないので、今後いただくご報告によっては結論が変わるかもしれないことをご了承ください。

 

リスコアに関しては、2013年5月以降に限定すれば、Web TOEFL受講生の方々から100件以上のご相談・ご報告をいただいていましたが、Writingのリスコアの結果をお知らせいただいたのが3件と少なかったのは

 

リスコアに関するご相談の多くは、Speakingセクションの再採点を行うべきかどうかであった。
スコア見直しのご相談をいただいても、Writingのリスコアをお勧めしないことも多かった。
リスコアすると決めても、そのすぐ後の試験で目標スコアが取れたため、見直しの依頼は不要になった。

 

などが理由になります。

 

WritingセクションのScore Reviewにおいてe-raterの2つのスコアがそのまま残るなら、結局、スコアが見直されるのは人間がつけたIntegratedとIndependentの2つのスコアと4つのうちの半分だけなので、リスコアをしてもスコアが変わる可能性は高くはないと分かります。

今後、スコア見直しの判断の参考にしてください。

 

このトピック、「その2」で終えるつもりだったのですが、次回「その3」で、上でお伝えした受講生の方の

 

2013年9月28日受験: W 20 → 14

 

の6点ダウンと、ブログ記事「81→67の14点ダウン」での

 

 W 22 → 17

 

の5点ダウンについて、今回分かった事実に基づいて分析することにします。

 

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